子どもたち

病院からデニーズ

昨日の夕飯時には、病院に付き添える者がいなくって、
母は「遠くのおかずに手が届かなかった」らしい。
お盆の目の前にあるご飯と漬物は食べたけれど、
お盆の奥にあるおかずに手を伸ばして食べるのがしんどかったので、
食べなかった、という意味らしい。

今日の昼間は二番目の姉が付き添い、
夜は私が娘を連れて病院へ行き、付き添った。

「ねえ、奥の器に届かなかったら、お盆を回転させて向きを変えるとか、
してみなかったの?」と訊くと、
「思いつかなかった」と母は言う。

一日ほぼ仰臥状態でいると、血圧は上がっている。
だから母の顔はしっかりとしていて、おしゃべりも滑らかだ。

母は今、ポータブルトイレをベッドサイドに置いて用を足している。
入院時には、トイレを使うときは必ずナースコールをする様に言われていたのに、
血圧が高めで元気なせいで指示がかわったのか、
ひとりでベッドから降りてトイレをしている。

おまけに昨晩、夜中に目が冴えてしまったので、
廊下をフラフラ歩いてみたという。
「何しに!?」と訊くと、「足慣らしよ」と答える。

足なんか、慣らさなくっていいですから。倒れたらどうするの。
すぐに年配の看護師に見つかり、許可は出ていないと注意され、
すごすごと病室に戻ったという。アブナイアブナイ。

夕食後、母のぐちゃぐちゃを聴き、なんやかんやを世話して、
娘とバスに乗って自宅に向かった。
明日から試験の息子を呼び出し、三人で、
近所のデニーズで食事をしたのが8時半。

「何年ぶりだ?」と息子が言う。
そういえば娘と息子と私の三人で外食するのって、
もしかしたらほんとうに久しぶり。
どちらか片一方とならたまにはあるけれど、
こういうシチュエーションは、確かに久しぶりだった。

明日の夜も、付き添いが要るな。
だけどこういう時ってほんと、一人娘じゃなくって良かったと思う。
私ひとりで抱えるかと思ったら、それはそれは大変だもの。

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5日遅れの

今夜は久しぶりに、娘がいる。

生まれてから今年はじめて、誕生日のお祝いをしていないことに、
娘も若干気持ちがのこっているようだ。
「今さら、ケーキ食べたいか?」
って、バイトから戻った娘が、昨夜私に訊く。

「いつまでお祝いとかするの?」と訊くので、
「ハタチの今年から、やめる?それとも今年を最後に、やめる?」
と私が言うと、
「じゃ、とりあえず、今年はやるか」と応える。

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今日、たまたま夕方
比較的時間に余裕のあった姉に
ケーキを頼んだ。
もたれるから、生クリームは少なめにねって。

「ダークチェリー?桃?アンズ?メロン?」
と姉が訊くので、
「じゃ、桃ね」と答えたのに、
姉が持ってきたケーキはメロンだった。
メロンショートケーキだよ。

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「今年もやっぱり、
きいちゃんのお祝いをするよ」と
息子に言ったら、
「これからもずっと、
やればいいじゃないか」と言う。

そうだよね。
どこにいるか、誰といるか、
この先のことは家族の皆、わかんないけど、
それでも年に一度の誕生日くらい、
どこからか集まって、お祝いしたって、いいよね。

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料理

娘はもうすぐハタチになる。
彼女は交友関係が広いので、いろいろな種類の人間と知り合うことになる。
そうすると、いかに自分に生活能力、っていうか
家事能力がないかを思い知ることが多いようである。

簡単にいってしまえば、料理の経験がなさすぎる。
なぜかといえば私にやらせようという気がなかったことと、
本人にもなかったこと。
娘がいつも忙しくって、家にもろくにいなかったこと。
私が人に物を教えるという仕事が嫌いだったこと。

それに料理なんて、よほどのおバカさんでもなければ、
その気になればできるのよ。
そんなふうに思ってたものだから、
必死に娘を仕込もうという気持ちがなかったのだな、私に。

私だって結婚間近になってから、
料理のレシピどおりつくれば、簡単に美味しいものができることに
感激したものだったし。
あとは慣れだよ、慣れ。
いかに要領よく、手際よくできるか。
包丁使いの器用不器用は多少あるだろうけども。
それから盛り付けのセンスだな。
器の選択とか、色合いとか。

私の母は料理がほとんどまったくといっていいほど出来ない人だった。
嫌々支度していたけれど、よくぞあんな不味いものをつくれたものだと
感心するほどのレベルだった。
手先は結構器用な人なのに、昔から
よほど食べることに興味がなかったんだな。

娘は自分が料理ができないことにものすごく気後れするらしい。
「お母さんがやらせなかったからだ」と文句をたれる。

最近は時間があると「私がつくる」と言う。
そういう時にうっかり途中で手を出すと、えらく怒る。
「今日は私がカレーをつくる!」と朝言うので、
カレーの材料だけ用意しておいてあげた。
最近食べたなと思ったけど、せっかくの意思を尊重してやろう。

今日はいっさい何も手を出さなかった。
チキンに塩コショウをしなかったらしく、
「辛いんだけど、なんだか味がない」と息子は不服そうだ。
それでも夕飯の支度をしないで済むなんて、私には天国だよ。

「ご飯、出来たよ~」なんて声をかけてもらって、
「は~い!」なんて応えながら食卓につく、とかって、夢だわ。
ほんと、夢。

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高校1年生

自分の高校時代を想い出すと、ああ、ろくなもんじゃないわ。

自慢じゃないが私は、ほんとうに見事なまでに充実していない高校生活を
送ってきたので、いくら子供のこととはいえ、
他人の高校生活をとやかく言うほどの資格もないと思っている。

だけど逆を言えば、学校生活がつまらない人の、
そのつまらなさっていうか味気なさっていうか居場所のなさっていうか、
そんな砂粒だらけの床に寝そべっているような、
ザラザラとしていてちょっと痛い、そしてほんとにつまらない
あの感触みたいなものは、まあまあ理解できるような気はしている。

息子はこの頃、学校がつまらない。
自分のことを話す友がいない。
自分が好きな音楽だとかなんだとかを、一緒に語り合い、
共感し合える友人がいない。

そんなもん私だっていたかといえばいなかった。
親友はいたけれど、ちょっと違った。
私はそれでも自己完結できたほうだけれど、
息子は昔から私より、人に共感してもらうことがやたら好きな子だ。
承認が欲しいんだな。自信がないともいえる。

今日の担任との個人面談で、「メンタルコントロールができていない」と
言われたそうだ。
「お母さん、この間の個人面談でそう言ったろ?」と訊かれたので、
「え~?メンタルコントロールなんて言葉は使った覚えがないわよ~」と
ごまかしておいた。それに近いことはまあ確かに言ったっけな。

息子は昨晩、赤坂ブリッツで、Theピーズという(B'sではないぞ)
バンドのライブにひとりで参戦してきた。
彼がライブに行くのはこれが2回目だ。
最後には先頭に行って、ひとりではじけてきたそうだ。
帰宅した彼の、嬉しそうなこと嬉しそうなこと!
「ふっきれた!」だなんて言う。
「あんな40代の大人になりたいよ」とか言う。
30代が多いという大人の観客に混じってはじける、高校1年の息子。

前回のライブ参戦ではロッカーの鍵を紛失し、
2000円だかを支払ってきたけれど、今回は無事に何事もなく戻ってきた。
ライブ終了後に送ってきた携帯メールには
「たのしかった、たのしかった、たのしかった(^-^)」と書かれてあったよ。

とりあえず、昨日から息子は元気だ。
いつまで続くかわからないけれどね。

どんどん揉まれて、逞しくなっておくれよ。

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震える紫陽花

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季節がすっかり逆戻りしてしまい、
ここのところの東京は、
春先のように肌寒い。

おまけに雨ばっかりだから、
こんな時は人間、
およそロクなことを考えないものだ。
その証拠に昨日も、
有楽町線の千川駅で人身事故よ。
以前住んでいたところの、
ひとつ先の駅だわ。

こんな雨降りの日には、
東京タワーもその尖端を雨雲の中に隠している。
今日は息子の学校の個人面談。
先日の中間試験の結果を手渡される。
はっきり言って私は、自分でも薄情なのかと思うくらい、
子供の成績順位というものに興味がない。
そりゃよければ嬉しいし、悪ければマズイなと心配にはなるけれど。

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だけど周りのお母様方の中には、
教科書がどうのこうのだとか、
試験の内容がどうのこうのだとか、
全身が息子の勉強や進学のことで
出来上がっちゃってるような人も
たまにいらっしゃるようだな。
すごいなあと思う。
そういう期待という名のエネルギーって、
いったいどこから生まれるんだろう。

学校の周りには、
いつも綺麗な花が咲いている。
いつ歩いても、美しい街並みだ。

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お店探し

昨日は息子の学校の、学年合同委員会とやらに出席してきた。

学年委員とかの、その中でも統括という立場となって
仕事を引き受けるような方というのは、どうしてみんな、
あんなに話が上手なんだろうと思う。
相当バリバリ仕事をされていらっしゃる様子、教師よりも
話が上手く、説明も上手く、仕切るのが上手だ。
おそらく忙しいのに、学校の仕事までも引き受けてしまう。
きっと彼女にとってはどうってことない作業なんだろうし、
だいたいそういうふうに何かをまとめる仕事っていうのが好きなんだろうな。

私はクラスの中の4人のクラス委員の一人だ。
4人の中から書記と会計を決めるなんていうけど、なんだかそういう時って、
すぐには誰も口を開かない。
私はそういうつまらない間が大嫌いなので、
「私、会計だけはできないのよぅ。じゃんけんで会計になるくらいなら、
私、書記やります」なんて名乗り出てしまう。
だって、どうせたいした仕事じゃないもの。

と思っていたら、後になってから案外面倒な作業があることを知り、
ちょっとゲッソリしてしまった。

年に2回、学校の外で保護者の懇親会を開くというのが義務づけられている。
学校界隈、もちろんどこか遠くで設定しても構わないのだが、
多くは保護者会などの後の時間に設定されることが多いので、
自然と学校の近くになる。

昨日は委員会の後に、会計担当の委員さんの女性と一緒に、
懇親会を開くお店を探すために、近くを回った。
そうすると他の委員さんも店探しのために歩き回っていて、
「そこもここも、もう予約が入ってるわよ」などと教えてくれる。
委員会の方から、今までによく使われてきた店舗一覧表を渡されているので、
それを頼りに店をあたるのだが、次々と候補が消されていく。
早いもの勝ちなのだ。

そこでもうちょっと足を伸ばして、
虎ノ門あたりのホテルやら何やらをあたってみる。
パストラルホテルのレストランは古臭かったり金額の折り合いが
つかなかったりする。
やっと、きれいなビルの2階にある「金の蟹」という洒落たお店に
予約を取ることができた。
店内を見せてもらって、ヨシヨシと納得する。
甲殻類アレルギーの人には他のお料理も用意してくれるという。

おまけにお店の和服の女の子が感じよくて、
お人形のように可愛い顔をしている。ついおばさんは
「あなた、可愛いわぁ~。お人形みたいだわぁ」などと言ってしまう。
こういうことを平気で若い子に言ってしまうあたりに、
自分の老化を感じる今日この頃である。

それにしても昨日は疲れたよ。

この後、懇親会開催通知を作成して、
それを誰だかにチェックしてもらって…、とかなんとか、
なんとも平和で贅沢なことに、時間をかけることになるのだな。

まあこういうことは、なんとなくサラリと処理するのがいちばん。
仕方ない。やりましょう。

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夜遊び宣言

夕飯の前、娘に向かって「夜遊び宣言」をしてみた。

母はこれから、度々夜遊びをしようと思う。
下の子も高校生になったし、今までは罪悪感があったけど、
さて、どうだろうか? って話だ。

「そうだよ。どんどんそうしなよ。
もう子供も大人になったんだから。全然構わないよ。
私だってお母さんが、楽しそうにしてるほうが嬉しいよ」

などと言ってくれる。
娘よ。あなたは大人だよ。

ご飯の用意さえしておけば、別に構わないかな?と訊くと、

「もう大人なんだから、ご飯だって適当にやれるよ」と言う。

あなたはいないことが多いけど、
さすがに息子がひとり、侘しく食卓に向かうのは気が重い、と言うと、

「そりゃあ、まあね」と言う。

もうそろそろ、母親がいなくても平気かな。
やっとここまで、来たのかな。

そろそろ私も、自由に楽しむことへの罪悪感を、
手放してもいい頃かな。

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それぞれの荷物

娘は今、不安定の極みである。
就職就職就職。どの美容室?どこで働く?何を目的に?
そうしたらどこへ住む?
髪の色は何色に?服がない。お金がない。バイトが決まらない。
やっぱり黒髪だ。いいえ、普通の子みたいに茶髪にしよう。
黒染めしてるから染まらない。ブリーチか?どうなんだ?
カットが上手くできない。ブローも難しい。
だって左手でロールブラシを操るんだよ?ドライヤーは重いんだよ?
etc.etc…

ヤレヤレ。
ホルモンの波に揉まれちゃってるからよけいに今、タチが悪い。
娘と結婚する男は大変だなと思う。
よほど懐の深い、度量の大きい男でないと…。


息子は息子で気が重い。
彼は最近、軽く孤独。
適当に話す友達はいるようだけど、深くつきあう友人の存在を失った。
自分の趣味を分かち合うことができないと嘆く。
そんな友は待っていてもできないと私は思う。
それでもボクは、待つんだと言う。

来週の火曜日から中間試験。
中学生と違って、赤点だったら単位が危ない。
本気でやらなきゃダメなのよ。勉強は難しいのよ。
だけど数学はわからない。でも投げるわけにもいかない。
「勉強ってつまらないね、お母さん」

「ああ!つまんねぇなっ!」と太い声で吐き捨てるように息子が言うと、
私はちょっと怖くなる。
「それは私に訊いてほしいの?それとも言いたくないの?」
と私が訊ねると、「言いたかねぇよ!」と息子は答える。

不安定だと、息子は必ず私に片手を差し出す。
『淋しいボクを抱きしめてくれ』と、その手は語りかけている。
高校生の息子をハグする気にもならないので(だって私は日本人)、
私は息子と握手をする。強く、握手をする。

そして私と握手をして、気が済むと、すぐに息子は手を洗う。
憎らしいな。洗うくらいなら握手なんか求めるなよ。

昔みたいに、子供の問題の渦の中に身を置くことは、さすがにない。
子供は子供。私には知らないこともわからないことも、
もちろん沢山抱えているんだろう。

私が子供に自分のバッグの中身を見せないように、
私も子供が背負ってるリュックの中身をほじくり返したりしない。
リュックが破れないかしらと、心配で窺っている自分もまだいるし、
荷物が入りきらないと喚かれることもまだまだあるけれど、
なんとか適当に、やりくりしていってほしいと願う。

それが、大人になるってことかしら。

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団子と振袖

GW中、バイトを入れたいのに予定が狂ってしまった娘。
連休のほとんどが、珍しくヒマだという。

今日は娘と新宿へ行った。
振袖の展示会(小規模の)とやらを、ちらりと覗くために。
事前予約を入れたほうが望ましいとDMには書かれてあったが、
グルリと見て気に入らなければ出ようと、軽い気持ちで行った。

成人式のための振袖を購入したところで、
その後収納する場もないし、着る機会などもありそうにない。
だいたいすでに我が家の娘は、どう見たってどう考えたって、
良家の子女と位置づけるわけにはいかない。

娘の希望ではじめ、黄色っぽい着物と白っぽい着物を
簡単に試着してみたが、どうもイマイチ。
次に暗めの赤の、明らかに前の2枚よりもいいものを着てみたら、
やっぱりずっといい。娘は今黒髪なので、よく似合う。
若干お高いけれど、もうそれでいいじゃない、決めちゃえ、
となった段階で、「こういう色は見飽きた」と娘が言い出す。
普段から着ている色だし、赤はあまりにも意外性がなくって
新鮮に感じない、面白くないと言い出す。

結局意外性ということで、鶯色っぽいグリーンを着てみた。
それにサーモンピンクなどを部分的に効かせ、
なかなか美しい古典的和色のコーディネートに仕上がった。
「こんな緑の着物着てる人、いないよね」と娘は言う。
そうそう、人と違っていたほうが楽しいわよ。

草履まで履いて、バッグまで持たされ、
あれよあれよで結局一気に決めてしまった。
まさか今日、ほんとに決めちゃうなんて思ってもいなかったけど、
どうせ同じことをいつかするならね。タイミングってものがある。

レンタル着物の予約スタートは年々早まっていて、
来年の成人式の予約が、昨年末からスタートしているんだという。
やめてほしい、そういうの。

レンタル料金には、小物一式ほとんど全てのほかに、
事前の着付けと写真撮影代が込みになっている。
高いといえば高いし、安いといえば安い。

事前撮影は、今だと8月から予約を入れ始めるという。
娘は髪ももっと伸ばす予定だし、だいたい8~9月は
就活で忙しいかもしれないので、もっと遅くに撮りたいことを伝えると、
担当の女の子はいいけれど、上のえらそうなおばはんに
やたら感じ悪く対応される。有り得ないほど感じ悪かった。
「遅くするのは勝手だけど、今の段階ではそんなに先は
スタジオの予定が決まらないのよ。
先約優先になるからいつになるか知らないわよ」と、
口調は違うものの、そういうことを言われた。

接客商売であそこまで感じ悪い女性をしばらくぶりに見た気がする。
成約して帰る客に向かって、ありがとうございましたも言わなかったよ。
娘もそのおばはんのせいで不機嫌になってしまう。
「疲れた~」を連発し、「まさか今日決めるとは思わなかった」を繰り返す。

私だって、まさか今日の今日、急に決めちゃうなんて
思ってなかった。だから現金だって持ってなくてカード払いになったし。

それにしても、ほとんどの人が感じよく対応してくれても、
たった一人いやなおばはんがいるだけで、急に不快な気分になるんだもの。
大事大事。人材って大事。

Dango

これは、振袖を見に行く前に食べた、
追分団子本舗のお団子だよ。
新宿のお店の奥にある甘味処。

お店で食べると、お団子もあんなに
やらかくって美味しいのね。

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早起きの日々

今月の21日から、ずっと早起きの日々である。
何故かといえば、27日の日曜が、
朝から息子の将棋大会個人戦(麻布高校にて)で、
今日29日が同じく団体戦だったから。

明日こそ休みのような気がするのに、明日は学校じゃないの。
そして翌5月1日は運動会だわ。

ま、その翌日から6日までは普通にお休み。
やっと私も多少の朝寝坊が許される。

私の目覚ましは5時40分に鳴って、その後もう一度45分に鳴る。
そうしてしぶしぶ、47分くらいに起き上がる。
ネムイネムイネムイ…

息子は最近カラオケにも行かなくって、
将棋会館にもめったに行かなくって、行くところといえば、
新宿、池袋あたりのCDショップくらいだ。
お金がなければ買えないし、買えなければ行かない。
だからほとんど家にいる。

連休くらい、どこかへ行ってくれないかしら。
昼の2時ごろ起きて、朝の4時ごろ寝られる生活は鬱陶しい。

GW中は、どこへ行っても幸せそうなファミリーで溢れていて、
ほんのちょっとブルーになる。
幸せそうに見えたって、それはただそう見えるだけで、
実はガタガタの家族だって沢山存在することを知っているけど。

大雨が降っても私は別に構わないよ。
だけど何故か、イヤミなくらいに晴天が続いたりするものよ。

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におう

こうやって今みたいに夜、自宅のコンピュータに向かっていると、
背中のほうで、臭うんだな。

何が臭うって、息子の制服よ。

「ひょ、ひょっとしてこれは、私から発しているニオイでは?」と
一瞬不安になり、自分の服をクンクンしたりするのだが、
やはり私ではない。断じて私ではない。
息子だ。息子の制服だ。

PCの置いてある机、私が座っている椅子の斜め後ろの
ハンガーポールに吊り下げられた、息子の学ランだよ、犯人は。

私の自宅での作業場は、去年まで娘の部屋だったところだ。
私の元仕事部屋を娘に与え、私の仕事部屋を引っ越したから、
娘の元自室は今、私の自宅での作業スペース兼
息子の衣類置き場兼ごくたまにしかやらないテレビゲーム部屋兼
物置部屋になっている。

息子は学校から帰ると、さっさとこの部屋に入り、
制服を一応ハンガーに吊るす習慣がついたので、
そういったところは娘よりもまだマシである。

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だけど、クサイ。
どうしてこんなにクサイんだろう。
思春期特有の皮脂分泌のニオイ、
それに何回か、
傘をささずに雨に濡れたことによって、
いっそうニオイがパワーアップしたに違いない。

このところ毎日、
ファブリーズをシュッシュとかけまくるのだが、
どうしても臭う。
日曜日にまた洗わないと堪えられない。

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感情

人の感情なんて、案外容易く変わるものかもしれないよ。

離婚してから一年半経った今、
しみじみと私は、人の心の不思議を想う。

昨日7ヵ月ぶりに、上京してきた元夫に逢った。
去年と同じように、息子と三人で。

息子はセンチメンタル坊やなので、ほんとは家族四人で逢って、
束の間昔の感覚を味わいたいのだと思う。

だけど娘は絶対にそんなことはしたくなくて、
できることなら古い傷をそんなに度々いじられたくないと思っているようだ。
私と父親が並んでいる姿を、見たくないと言う。

息子は私と父親が、普通に笑って話している姿を見て、
なんとなくホッとしているように見える。
「逢えただけでも良かったよ」などと父親に、
いじらしいことまで言う。

お昼を一緒に食べて、それから二回お茶をして、別れた。
すぐにまた、来週にでも逢うみたいな感じでサラリと
手を振って別れた。池袋駅前の雑踏の中で。

私の心は真っ平らで、つまらないからデパートを二か所ブラブラし、
滅多に覗かないアクセサリー売り場をうろうろしてから帰った。
息子はCDショップを2~3か所巡ってから帰宅したようだ。

「日本のどこかで元気で生きてるってだけで、嬉しいよ」
だなんて、息子はその時思いついたっていうよりは、
一年半の間のどこかで、自分に言い聞かせてきたみたいな、
ちょっととってつけたような台詞を私に向って呟く。

死んだ人と別れた人は、
その人のことを嫌いだったり憎んでいたのではない限り、
かなり美化されていくことも多い。

「アナタ、だいぶ美化してる?」と息子に訊くと、
「それはあるかもな」と答える。

そう。あの頃の日々が今も続いていたら、
息子と父親は、間違いなくお互いを、もっと傷つけあっていたに違いない。
離れてみて、お互いの良いところだけを見ることができるようになって、
あるいはそうすることで自分を正当化して…
あるいはそうすることで自分の心を支えるように努めて…
結果、良かったんじゃないのかしら。どうかしら。


私の心の中には、過去の部屋がある。
扉の中に、別れた夫がいる。

扉の開閉は、今の私にとって、辛い作業ではない。
私の感情が、乱されることはない。
快でも不快でもない、不思議な感情だと自分でも思う。

物足りないくらい気持ちが動かなかったなと思っていたけれど、
夜中になって、やっぱり少し、疲れたのかもしれないと感じた。

扉を閉めて、私は未来を生きるよ。

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矯正不可

娘は小さい頃から、感受性の異常に高い子供だった。
人と同じ物を見ても、同じことに遭遇しても、それを捉える感情の大きさに、
いろんなことを乱されてしまう子だったと思う。

それは今でもまったく同じで、特にホルモンの影響を受ける年頃になってから、
ますますそれは、厄介なものとなった。

欲求に素直なところと、衝動性と瞬発力と、動作の素早さは、
暮らしの中の様々な場面を混乱させることがある。

とにかく、家中を散らかす。
あらゆるものを散乱させる。
身につけていたアクセサリやピンやその他諸々が、
いたるところに置かれたり落ちたりしている。

開けたものは閉めない。
トイレの蓋とかケチャップの蓋とか箪笥の引き出しとか。
化粧水ボトルの蓋も、閉めがゆるい。
そして出したものはしまわない。

自室のブラインドは開けない。シャッターもほぼ締め切った状態だ。
今年に入って、自ら換気したことは一度もない。
やりたくないことはやらないからだ。

その晩使ったバスタオルを、何故か洗面所のボウルの中に入れる。
いくら「やめてよ」と言っても直らない。

「使い捨てコンタクトはもったいない!」と言い、
一ヶ月使い捨て用レンズを購入したものの、手入れが面倒で
放置してしまうため、翌朝つけられないことが続き、
数回しか使用しないまま、前回は駄目にしてしまった。

そして昨日「新学期だから!」と、新しく一ヶ月用のコンタクトをおろした。
しかし今日、昼頃にメールがあり、
「私の部屋の机の左に、コンタクトをそのまま置いてきちゃったから
ケースに保管しておいて」という内容のメールが届く。

私は出かけていたので、帰宅した時にはすでに、
半分に折れたままの一枚のレンズはひからびていた。
もう一枚はひょっとしたら蘇ったかもしれないけれど、かなり怪しい。

朝、装着していたけれど、前の晩の洗浄がいいかげんなので
ゴミがたくさん浮いていたようだ。いったん装着したものの、
違和感があってはずしたものと思われる。
しかしどうしてそのままにして家を出るんだよ?

彼女に、一日使い捨て以外のレンズのケアができるのだろうかと
心配していたが、案の定難しいようだ。

だけど全てがそんなふうにルーズなわけではなくて、
妙に細かい一面もある。
電気のスイッチをやたらマメに消す。蛇口の開け閉めには細かい。
手帳の管理は美しく完璧だ。
「あたしってやっぱりA型」などと言う。

美容師にはアバウトなことは許されないと思う。
出したものはきちんと、元あった場所に戻し、常に周りの物を、
一定の状態に美しさを保つ努力をしなければならない。
そんなことを言ってみると、
「仕事だったら、そんなことできるに決まってる」と、聞く耳も持たない。

たとえ私が何を言おうと、やりたくないことはやらないのだから、
娘を矯正しようとすることは不可能である。

さてこの娘。
どうなるかな。
今夜は今頃、ライブハウスでまた、
愛と青春の唄を泣き叫んでいるのだろう。
よく知らないけど…。

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謎の生物

息子だ。
いったい彼の生活はどうなっているんだ?
彼の身体の機能は?

6日の日曜日、息子は朝9時半ごろ起床。
朝食のサンドイッチをたらふく食べ、私は勉強会に参加のため、
11時40分に家を出る。その時は既に息子は再び眠りの中。
私が夕方帰宅すると、息子がニヤニヤしている。
「4時(16時)40分まで寝ちゃった」と言う。

そしてその晩は朝の4時まで眠れず、
入学式&始業式の7日、6時に起きて学校へ。
カラオケで遊んで帰宅。
「疲れたなあ~」を連発しているうち、18時ごろには寝てしまう。
夕飯時に声をかけても起きる気配もないので諦め、
私はひとりで夕飯を済ます。

そして私がまさに寝ようとしていた深夜1時半、
息子は元気に起き上がる。腹は減ってないというので、放っておいて寝た。
するとシリアルに牛乳をかけて食べている音がする。

今日、明日と、学校は休み。
朝私が8時に起きると、息子は「ずっと起きてたよ」と言う。
朝ごはんのトーストサンドを食べながら「ああ、旨い」と呟き、
部屋に籠もったと思ったら、寝ている。
本人いわく、「8時45分から」、13時半まで眠る。

それからシャワーを浴びて、天丼を食す。海老3本!
「天丼、旨いなあ」と呟く。

夕方「今、うっかり寝そうになったよ。さすがにマズイ」などと言っている。

なんだかもう、よくわからん。

学ランの金ボタンが、中学校の校章のボタンのままだ。
「買いなさいよ」とお金を渡したのに、「買わなかった」という。
「誰も買ってないよ」とまで言う。
高校生になったのに、中学校のボタンをつけたままかい?
入学式も保護者の参加はなしだから、
まったく高校生になったという実感すら、親にもない。

なにがなんだか、本当によくわからない。
不思議な生き物を一匹飼育しているような、そんな感じだ。

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働き者

娘がラーメン屋でバイトを始めた。

娘の接客能力とやらに、ラーメン店スタッフ一同感嘆の声をあげたという。
娘にとってはあまりにもヒマなのに、
お店のスタッフにとっては多忙な日だったという。

あまりにも褒められまくり、居心地が悪かったという。
「あんなに小さい店、3人で廻せないのがそもそもおかしい」
と、娘は辛口である。

そして彼女がいちばん物足りなく感じているのは
生ビールのジョッキを出せないこと、だとか。

ラーメン屋の客は淡々とラーメンだけ食べて出て行く。
呑んだとしても、缶ビール程度のものだという。

客にビールジョッキを差し出し、酔っ払いとの会話を適度に楽しみ
客をあしらう。
そんなことが好きらしいのだ、うちの娘は。

今日はランチ時から仕事に入り、もうすぐ11時。
まだ帰ってこない。外は雨だ。

私が心配すると、ものすごく怒る。
そんな子だ。

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成長

Sakuranamiki_2

ここ2~3日で、急に桜が咲いちゃったよ。
ちょっと待ってよ。と毎年思う。
なんだかまだ、心の準備ができていないのよ。

別に何の準備も要らないけど、だけど。


私は昨日、横浜グランドインターコンチネンタルホテル
(だったかしら?)で、昔の友人たちと4人で逢った。
海の見える素敵なレストランで
ランチビュッフェを楽しんだのよ。

私が横浜に居た頃、息子は壊れたベースの修理に、
意を決して楽器屋に足を運び、
帰りに池袋のラーメン店でひとりでラーメンを食べてきたという。
ご満悦だ。
自意識過剰ボーイも、少しずついろんなことができるようになってくる。
人間なんでも、最後は勇気だよ。


娘はさっき帰宅して、今日面接に行った新しいバイトの話をする。
桜台のまだ比較的新しい、今度はラーメン屋だって。
「みんなすっごくいい人たち!時給もいいし!」と、
これまたご満悦である。

春はいいなあ。
いろんなところに、花がいっぱい咲いてるよ。

Sakura

Hanafukan

Yukiyanagi

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まさかの男

今日は息子の中学卒業式。
とはいっても、ほとんどの親は出席しない。
3年生が4年生になるだけなので、何の感動もない。
高校から外部生が入ってくることもない完全一貫校なので、
卒業証書も実にサラリとした小さめの紙だ。

今日は高校の教科書を山ほどもらうということだった。
白バッグにサブバッグを持って部屋を出ていき、
30秒後くらいに戻って玄関ドアを開ける。
何かと思えば白バッグの中に、要りもしない教科書やノートが
たくさん詰まったままだったのだ。
試験最終日から何ら気持ちを入れ替えていない証拠である。
玄関先にどさっと無駄な持ち物を放り出し、家を出て行った。

今日は部活だというので、
「もらった教科書、置いてこないようにしなさいよ」と注意してみた。
「んなバカなこと、あるわけないだろ!?」とさすがに息子も呆れて返したが、
ほうら、ごらん。現実にそうなったよ。

夕方帰宅した息子は、床を叩いて悔しがる。
「どうして置いてきちゃったんだ!? なんてバカなんだ!?」
と、自分のバカさ加減を呪う。
もらった教科書のほとんどを、学校に置いてきた自分の愚かさをだ。

教室に置いたままにしたのかどうかも憶えていないのだという。
わずかに美術や音楽などの数冊の教科書だけ持ち帰り、
肝心の学科のほうがほとんどない。

明日、学校に取りにいくのだという。
電話してみたら?等、私の常識で物を言ったが、聞く耳を持たない。
学校はいつでも365日、朝から晩までやっているものらしい。
息子に言わせればね。
「だって部活が何かしらやってるんだから。閉まってるなんてことは
有り得ないんだよ!!」と怒るので、ああそうかいということにした。

信じられないことが度々起きる。
「有り得ない」とか「まさか」ということが平気で起きる息子の日常。

名誉挽回のために書いておいてあげると、
この間の将棋大会では、10校くらい?の対抗戦で、息子は全勝した。
賞品は3色ボールペンという、実にささやかなものだ。
それでも帰宅した時、息子の鼻の下は伸びていた。

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息子、甘えるの巻き

息子、甘える。
おおいに甘える。
「たまには甘えるのもいいだろう?」などと、不気味なことまで言う。

今日、午前中の仕事を終え、お昼にしようと自宅に戻った。
そろそろ息子も起きているかと思って覗いたら、部屋がまだ暗い。
布団をモゾモゾしながら、何かブツブツ言っている。

どうやら具合が悪いらしい。熱があるという。
確かにちょっと熱い。
気持ち悪いのは空腹のせいもあるだろうと言い、
「ホットケーキ」を食べるという。

ホットケーキはその昔、自家中毒体質だった息子が、
熱を出したり吐き出したりした後の回復途中で、好んで食べていたもの。
シロップをかけたホットケーキを、一口ずつ口に入れ、
確認しながら、時間をかけて量を増やしていく。
具合の悪い息子が口にするのは、うどんかホットケーキだけだった。
それとポカリスエット。

ホットケーキを二口食べて、「気持ち悪い」と横になり、
その後、下痢を数回。
そしてついに激しく嘔吐だ。
「は、吐くー!!」と叫んだ次の瞬間、彼はベッド脇に置かれたゴミ箱を利用。
叫びを聞いて洗面器(昔から主に嘔吐用)を持って駆けつけた私が、
次の波をしっかりと受け止めた。
おお、久しぶりだ、この感覚。
このとき私はすでにちゃっかりマスクを着用していた。よかったよ。

ウィルス性の大腸炎かと思ったが、ひょっとしてインフルエンザという
可能性もあるし、どうにもだるそうで辛そうだ。

吐いていっとき落ち着いた息子は、今なら医者に行けるという。
受診するのは初めての医者なので、連れて行く。
消化器が専門の医師なのでちょうどいい。
熱もあるしフラフラな息子は、必死の思いで自転車を漕ぐ。
こんな時、車を運転できれば、車があれば、と心から思う。
タクシーを呼ぶにはあまりに近すぎて、歩いていくのはしんどすぎて、
自転車乗るのもかなり辛いという、まさにこんな時。

結局薬をもらい、吐き気のおさまる血管注射をして、必死に帰宅した。
自意識過剰の息子がクリニックのベンチで人目も憚らず
横になってしまうくらいだから、相当しんどかったことは確かだ。

ベッドの中から何事か呟き、時にコンコンと壁を叩く。
そのたびに「なあに?」と訊いてやる。

「ううぅ~、これは、ツライ」とか
「ああ~、これはちょっと、キツイ」とか「ふーーーっ、ああ~~」とか。
そんな呻きもぼやきも嘆きも、紙に包んで捨ててしまいたい。

スーパーマンのストローカップ(娘のグアム土産だったか)で、
ポカリをチューチュー吸ってる息子は、幼稚園児に退行しているようだ。
そして私の手を貸してほしいという。
熱い額に当ててほしいのだという。
「熱冷まシートがあるわよ」と言うと、「あれは冷たすぎてイヤだ」
水で冷やしたタオルも、冷たくてイヤだという。
彼はいわゆる「手当て」をしてほしいんだね。
悪いけど、三度目は遠慮した。

「ああ、一人暮らしはイヤだな」などと、息子が言う。
そうだよ。こんな時だって、一人で堪えるしかないんだよ。

今も隣の部屋で、聞こえよがしに息子が溜息をつく。

私、絶対イヤですからね。
たとえば20年後、35歳になった息子の額に手を当ててるなんてこと。

ぜーったいイヤですからね。

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寝起きからガッツリ

娘はまだ学校があって。
大学とは違って専門学校っていうのは、ほんとに高校みたいなんだな。
今は終了コンクール?だとかの制作に追われていて、
毎日のように帰宅が遅い。

息子は今試験休みっていうやつで、来週の土曜日の終業式まで
ずっとダラダラと休むことになる。
運動部に所属していれば、春合宿とかいうものがあるらしいが、
息子の場合、そんなものとは無縁だ。

昨日も今日も、結局どこへも行かなかった。
「家でゆっくりするのもいいな」などと言って、結局ウダウダしているよ。

私は朝、仕事部屋に移動して、お昼を食べに自宅に戻ってきても、
息子はまだ寝ている。途中でくしゃみを6連発し、鼻をかむので
起きて来るのかと思えばまた寝ている。

昨日の起床は14時前で、今日は13時ちょっと過ぎ。
その時間に起きると、息子はもはや、ふつうの朝食は食べない。
ガッツリとした昼食を希望する。
結局今日は、黒とんこつラーメンだ。
「何人前?」と訊くと、「1.5人前」と言うが、私はもうお昼を済ませているので
そんな都合のいいことは無理だ。

面倒だから2人前つくってしまう。
冷凍していた自家製チャーシューも、多すぎるわと思いながら、
全部切ってトッピング。とんでもなくゴージャスな
とんこつチャーシュー麺の出来上がり。

食後、「さすがにもたれるな。肉が多すぎた」などと、憎いことを言う息子。
動きもせず、6時間後にはまた、ガッツリと夕飯だ。

なんだか、家畜を育てている気分。

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成長

今日で息子の、中学校最後の定期試験が終わった。
去年は精神的に最悪で、でもこの一年間に、
彼もずいぶん大人になった。

試験に対する取り組み方も、ほんの少しだけ向上した。
一夜漬けがほとんどのようだけれど、それでも以前のように、
無駄な反抗や意味のない抵抗、
勉強アレルギーのようなものが消えてきた。

「だいたいこんなくだらないことやって、何の意味があるんだよ!?」
と言った後に、「…なんていうことは、もう言わないよ」と付け加える。

そういえば床に寝転がって、
不安に雁字搦めになって身悶えたりする姿も、
しばらくは見ていないな。

息子も成長したのだな。

22日は卒業式。

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偉大なるオブジェ

美しくもない平らなだけの足の写真、ちょっとでかすぎたと反省。

お次、これはどうかな?
最高にゴージャスな、息子の作品 「自分の手」。
学校の、美術の授業での木彫作品。

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素晴らしい!

美術教師も 「苦労のあとが見られます(笑)」
というコメントをプレゼントしてくれたそうだ。

途中で指が6本あることに気づき、
改めて1本削ったとのこと。

表から見ても、裏から見ても、
これ以上はないというくらいの出来栄えだ。

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ちなみに彼、
蝶々結びはどうにかできる。
しかし後ろ手で結ぶことはできない。

服をきちんと畳むことはできない。
髪を整えることもできない。

でも、肩もみは上手い。

息子にお嫁さんは来るのだろうか。

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偏平足

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偏平足っていうのは、
こういう足のことを指すんだよ。

走ったり、長時間歩いたりすると、
足の裏が痛いんだって。

うっとりするほど、
綺麗に平らです。

息子。
中学校最後の期末試験中。

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祭りではなく

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別に「祭り」だなんて、呼べるものじゃない。

この頃は菜の花も蛤も用意しない。
だって家族に人気がないもの。

今夜も明晩も娘は不在かと思っていたら、
今夜は夕飯までには帰るという。

母も夕餉に加わる日なので、
とりあえずそれらしく、いつもよりは豪華な夕飯を用意した。

西友の入り口にあるコージーコーナーで、
なんともお手軽なミニケーキ詰め合わせを購入。
姉が見たら、すごく怒りそう。「何よ!? そんなマズイもの買って!」って。

そうね、それほど美味しくないのは知っている。
だけど私、ケーキは好きだけど得意じゃないので、実際この程度でも
充分だったりする。大きさもこれくらいでちょうどいい。

食後に母がボーッとし始める。生あくびを始める。
ああ、また血圧が下がっているんだ。
今度はもう、動じないぞ。意識を失ったって、慌てて救急車なんか呼ばないよ。

今日は昼間に、どっと疲れることがあって、久々にダメージを負った。
漬物石のような心を癒やそうと、モスバーガーの人混みに紛れ、
栗と玄米餅のおしるこを食した。

それでも気持ちが晴れないので、口紅を1本、買ってみた。


今日はカロリーをとりすぎたなあ。
そして、口紅の色は似合わなかったよ。

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ハナノア

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小林製薬って、宣伝がお上手。

最近CMでやっている、
「痛くない鼻うがい ハナノア」。

女性が鼻から入れたハナノア水を、
口から勢いよくペッと吐き出すやつ。
一瞬 「エッ!?」と思うのだけれど、
ギリギリの線でそれほど汚く見えないように
工夫されたCMだ。

このCMを見て息子が、「欲しいな」と言った。
私は自分の鼻が好調のため、
いつも買うのを忘れてしまうのだけれど、
今日買い物に出る際に息子が「鼻うがい買って来てよ」と
もう一度(これで3~4回目だ)お願いするので、今日は忘れずに買うことができた。

早速息子が試してみた。
箱の裏の「使用方法」を読むと、脅し文句がたくさんあって、なんだか怖い。
「洗浄液が気管支や肺に入るおそれがあるので、鼻から吸い込まず~~」とか
「上を向くと、洗浄液を口から出せず飲み込んだり、耳の内部に入ると
中耳炎になるおそれが~~」等、書いてある。

CMではいとも簡単に大量のハナノア水を吐き出していたけれど、
実際あんなふうにはならないということが分かった。
息子がやってみたら、汚いのなんのって…。
鼻水なんだか痰なんだか涎なんだかハナノアなんだか、
鼻や口からベロベロ垂れちゃって、とてもじゃないけど見ていられたもんじゃない。
やっている時の顔も、なんとも間抜けである。

「使用方法に関する注意」として、「洗浄液が鼻や口から流れ落ちるので、
ティッシュやハンカチで押さえて使う」ことを勧めているではないか。

私もさっき、試してみた。
だって自分がやらないことにはね。
結局、いまひとつ上手くいかなかった。息子よりははるかに美しく、
やりこなしたとは思う。だけど、思ったほど口から水を出せない。
「慣れが必要」だと、箱に朱書きしてあるとおりだ。

脇で見ていた息子が「見苦しいな」と私に言う。
ふん。あなたほどじゃないわよ。

確かに痛くはなくて、いくらかスッキリ、ミントの香り。
でも結局その後鼻をぶ~ぶ~かんだり口を拭いたりする。
注意書きには、「中耳炎になるから洗浄後鼻を強くかむな」とある。

CMとは違って、なにやら面倒な商品であった。

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瀕死のねんね

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これは、娘の「ねんね」。
16年ほど使い込んでいる、
彼女の大切なタオルケット。

寝る時は今でもこのねんねを
身体に巻きつけるようにして
抱いて眠る。

でも、なくても大丈夫だ。
だけど、やっぱりあったほうがいい。

一昨日だったかねんねを洗濯して
乾燥機に入れたままにしておいたら、
私が眠った深夜に、
「ねんねがない」と家中を探し回ったという。

毎朝起きて来る時にわざわざ汚いねんねを連れてくるので、
「部屋に置いてきてくれない?」と娘に言うと、
「何言ってるの!? 朝ごはんはねんねと一緒って決まってるのよ」
と威張られてしまった。

そういえば毎朝、朝食時の娘の膝の上には、
ちゃっかりとボロボロのねんねが横たわっている。

生地は薄くなり、向こう側が見えるほどにスケスケ状態だ。
今にも息絶えそうなお婆さんだから、
洗濯するたびなんだか胸が痛む(限界までしないけれど)。

乾燥機から出して娘に手渡すと、
「ああ、こんなに小さくなっちゃって…」と、
愛しそうにねんねを抱きしめる。

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そういうパターン

去年のブログ(ライブドアの)を見たら、
1月24日に、息子は具合が悪くて学校を早退している。
そして今日、息子は同じように早退をしてきた。

同じだよ。鼻と喉。咳。微熱。
去年は8度以上出て、だけど普通の風邪だったから、
わりと復活も早かったと思う。今年もそうだろう。

将棋大会で日曜もゆっくり眠れず、それなのに早く寝ることもせず、
結局は睡眠不足ということだろう。

10歳までの息子は、熱が出て食欲が落ちるとすぐ
自家中毒をおこして、それはそれは厄介だった。
いったいどれだけの時間を点滴の付き添いで費やしたことか。

それを想うと、ほんとに丈夫になったものだ。

アリガタヤアリガタヤ


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プロへの道

ここのところ、娘が騒いでいる。
学校で、1年次の認定試験が続くとのこと。
昨日はシャンプーのテスト、今日はカットとブローのテスト、
そして今度は…

クラスメートは皆、頑張って練習している様子。
娘も気持ちだけは焦っているが、実際彼女の生活を見ていると、
何がメインなんだかわからない。

「忙しくないとやる気が出ないのよ!
ヒマがあると何もやらない。スケジュールが詰まってれば、
必死になって焦ってやらなくちゃって思うんだから!」
という理屈で、忙しい時に限って
わざわざバイトを夜中の0時まで入れたりする。

それだけならまだいい。
昨日は高円寺でライブで、深夜帰宅。
一昨日はそのための練習でスタジオ入り。
その前日も深夜までバイト。今夜もバイト。
それじゃいつテスト勉強するのかといえば、深夜帰宅してヨレヨレのまま、
焦ってイライラしながら、私が寝る頃になってバタバタドタドタやってる。
自分で自分の首を絞めているようなものだが、
本人がそれを望んでいるのだから仕方ない。一種の病だな。

だけど、そのとばっちりはこちらにもくる。
疲れていたり時間に追われていたりすると、なんていったって
いっそう家中を散らかすし、物の言い方がきつくなる。コワイコワイ。

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こんなふうに人形の頭が、
髪型を変えて増えていく。
おかっぱさんの双子ちゃん。
こうやって見ると、
前髪が真っ直ぐに切れていない。
プロへの道は厳しいのである。

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悔しがる

小さい頃から、息子はとても悔しがる。
勝負に負けたり、自分が楽しみにしていたことが残念な結果になったりすると、
それはそれはもう、とんでもなく悔しがるのだ。

とにかくしつこくて、一度言い出すと、何時間でも悔しがっている。
翌日もその翌日も、思い返しては悔しがる。
それも爽やかに悔しがるのではなく、
鬱々と、苦しそうに、全身でもがくように悔しがるのだ。

見ているほう、聞かされるほうは、相当の忍耐が必要になる。
あまりのしつこさにうんざりし、
まるめてどこかへ放り出したい欲求にも駆られるし、
箱にでも閉じ込めて、逃げ出したくなったりもする。
正直、傍にいると食欲さえも失うほどだ。

そしてそれは今でも変わらない。

今日は将棋会館で大会。
八中といって、私立中学校八校が集って対局する日だ。
麻布、開成、駒東、早稲田等、ほとんど息子の学校よりも
偏差値が高い学校ばかりだ。

麻布には五段の子がうじゃうじゃいるらしく、
それでも今回息子はただ一人、根性で麻布少年に勝つことができたという。
そしてうっかりで格下少年に負け、
最後の一局で集中力が途切れ、確実に勝つはずだった早稲田少年に
敗れたという。5勝2敗で個人賞を逃した。扇子の景品も逃した。

勝てるはずの勝負に負けた。
学校としては2位だが、成績では同校の友人に負けた。
今日の悔しがりのネタはそのことである。

6時過ぎに帰宅するなり、疲労困憊でベッドにもぐりこみ、
しばらく唸っていた後眠ってしまった。
8時過ぎにどうにか起きて、遅い夕食を食べる。

全身で悔しがり、それを言葉にする。
「それは悔しかったわね」と言ってやり、「あらでもスゴイじゃない」と褒めてやり、
お腹もいっぱいになったところで、次第に落ち着いていった。
「ダイエット中だけど、いいや」と言って、ハーゲンダッツの抹茶アイスを食べ、
気を紛らわすためにつけていたテレビで笑い、
ようやく普通になって、自室に入っていった。やれやれ。

いったい彼は、いつまで悔しがるんだろう。
十年後、二十年後もあんなふうだったら、いやだよな。


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娘のチカラ

娘の部屋が片付かない。
旧・娘の部屋と新・娘の部屋、どちらもだ。

旧・娘の部屋にはまだ、沢山の残骸が残っている。
新・娘の部屋には棚がないので、今までやたらと飾っていた
人形やらフィギュアやらの類いを置く場所がないのだ。
こまごまとした汚らしいものがまだ、旧部屋にたくさん残されている。

昨日仕事部屋の引越しを終えた。
息子にお駄賃をあげて、重たいものを運ぶのを手伝ってもらった。
やっぱ男の子は力があって助かります。

私の仕事部屋はほぼ形になって、
年始の第一週末からスタートする業務にも支障はなさそうだ。
だけど娘ね。
どうしてああまで整理能力がないのか?

「もう! どうしたらいいか、わかんない!!」と叫んでいる。
叫んでるなと思ったら、次の瞬間にはもう、携帯をいじっている。
瞬発力と短時間の集中力はある子だ。
ただ、継続力がない。そして何より、物を元に戻す、ということができない。
元あった場所に戻す、という作業。
使ったものを定位置に戻す、という作業だ。
そのときどきに、一番ラクな終わり方をするからだ。
帰宅したらコートはダイニングチェアの背にかける。
爪きりを使ったら、使ったその場に置いておく。
歯ブラシを使ったら、そのままコップの中に突っ込んでおく。
便器の蓋は開けたまま。ベッドで読んだ本は床の上。
すべてがそんなふうだから、際限なく物が散らかる。

呆れていると、「あたしのこと、嫌いになったのね?」と、
子供のような顔で私に言う。くだらなくて可愛い。

この間解散とか書いたゴスペルのグループは、
実は大晦日の晩のテレビ出演が本当の最後。

この番組だ。
テレビ神奈川ってところがちょっと淋しい。
それに夜中。
英語の歌を唄わされるようだ。全然ゴスペルじゃないやつ。

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どーすんだろ?

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やっと今夜は娘が家にいる。
娘は早く自分の部屋の中身を、
私の仕事場のほうへ移動させたくてたまらない。
私は娘のためにせっせと自分のクローゼットの中身を
向かいの部屋に移動したんだから。

娘が抱えているのは大量のCDと美容グッズだ。
いつのまにか本も増えている。
このCD、いったいどこに収納するってんだろう?

私が今までクローゼットの中で使ってきた
スチールラックのひとつを、
最近CDが増えてきた息子に譲った。
そしてもうひとつを、娘に譲る。
でもそれだけじゃとても本までは収納できそうにない。

年末年始は片付けと整理で時間が潰れてしまいそうだ。

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せっかちな暮れ

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私が子供の頃は、25日がクリスマスだった。
もちろん今でもそうだけど、
なんとなく世の中全体がせっかちになってきて、
とにかくメインはイブ。
25日になったらなんだかもう、
すべてが終わったような錯覚に陥ってしまうのは
私だけだろうか?
ケーキだっていかにも売れ残りって
感じがするし、三連休の後の平日の今日は、
「え?もう終わりですけど?」
っていうムードではないか?

ちなみにこのケーキは、姉が昨日差し入れてくれたもの。
クリームを絞る口金を新しいタイプのものにトライしてみて、
イマイチだったというヤツ。

そもそも日本人の多くは、日にちがいつだって構わないのよ。
なんとなくそのあたりで、ゆっくりできる日に、
とりあえずイベントを楽しむっていう…。それだけのものよ。

今日は新しく私の仕事部屋になる部屋のクロスの貼り替え作業があるので、
ちゃんと早起きして身支度し、爽やかな笑顔で?職人さんをお迎えした。
なんとなく気忙しくって、私はお昼過ぎにはクリスマスグッズを片付けた。
ああ、早く家の中を綺麗に整頓したい。
スッキリと爽やか~な気分に浸りたい。

娘は昨晩遅く帰宅して、それはそれはもう、へとへとだった。
思っていたよりもちゃんとしたところでのライブだったようで、
それもその日を最後に正式解散という記念のライブ。
オリジナル曲もたくさんやって、最後にゃ大号泣だったとかで、
それなら無理してでも観に行きたかったよ。
「私もどんなもんだか知らなかったんだよ、旅行行ってたから」と娘は言う。

「明日は一日寝てることにした。もう身体がもたない。すぐに寝る」
と言いながら、眠れたのは夜中の3時だという。
「眠くない。朝も目が覚めちゃう。でも昼間眠いんだな」と、
やはり体内時計がまだ狂ったままのようだ。
「やっぱり年末は忙しくて当たり前。遊ぶことにしたよ」と
午前中から遊びに行ってしまった。
え?部屋の片付けだとかするんじゃなかったっけ?
いったいどれだけの体力なんだろ。

息子は毎日昼までグッスリ。12時過ぎに朝ごはんを軽く食べ、
15時半にお昼ご飯をガツンと喰らい、17時頃には空腹で台所をウロウロし、
19時過ぎには夕飯をガシガシとかっこむ。
ストレスがないと、食欲も旺盛のようだな。

彼はこのところ、あらゆるジャンルの音楽をかたっぱしから聴いていて、
この一年未満の間に、邦楽洋楽、とんでもない数の曲を吸収してしまった。
最近デスメタルとかいうジャンルにもはまっているようで、
「デス声」なるものを練習している。死にそうな呻き声みたいなヤツだ。
「イマイチ思うように出ない」と真剣に悩んでいるが、
そんなもん、出してどーするんだ?と私は思う。出たからって何よ?
ふと気づくと息子の部屋から、喉を絞った怪しい呻き声が聞こえてきて、
一瞬ヒヤッとする。怖いからやめてとお願いしている。

なんだか今年も混沌とした中で、残すところあと6日。
もう6日…。
なんだ、まだ6日もあるじゃないの。

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一生サンタ

サンタさん、明日の晩は来るのかい?

飛行機に乗っていた11時間半ほどの間、眠らなかったという娘は、
昨晩なんやかんや、メールの処理やらmixiの処理やら電話やらで
就寝が1時半。どれだけの間起きていたことになるの?
それでも今朝は7時ちょっと前に起きて、ゴスペルのライブ参加のため、
茅ヶ崎まで出かけていった。
「間に合ってないし!」とブツブツ文句を言いながら、超不機嫌で出かけていった。
今夜は友人宅にお泊りで、明日はそのまま川崎でライブだとか…?
相変わらず今年も、中途半端な芸能人をやっている。気の毒に。

変わらず昨日、地の底を這うような成績をとってきた息子、
どうにか内部進学はできそうだけれど、どうにかならないのかな、理数系。
どうにかしなくちゃ英語。

息子は買いたいものが沢山あって、今からお年玉の皮算用をして、
アレコレ思い巡らせている。欲しくもないクリスマスプレゼントより、
その分お年玉に現金としてまわしてくれと、夢のない注文をつけている。
それでも私は形だけでもプレゼントをあげたいので、
プレゼントとは関係なく買ってあげるような洋服をジーンズメイト
(中学生なんてそんなもんよ)でこっそり買って、ラッピングしてもらった。

娘にもちゃんと買った。赤の極太皮ベルト。
欲しがっていたベレー帽にしようかと思ったけど、
真っ赤がないからやめておいたら、イギリスで真っ赤なベレーを買ってきていた。
「ロンドンでは皆ベレーかぶってたよ」
昔から娘の言う「みんな」というのは実はほんの数人だというのを知っているけど。
超安物買いだから、やっぱりヘンな形のベレーだったけど、
私、買わないでよかった~。

母にはラルフローレンの膝かけ。手ごろなお値段で素敵だったから。
車椅子に乗る時に。

昔から私は、人にプレゼントを選ぶのが好きだ。
その人が好きそうなものを一生懸命考えて選ぶのが好きだ。
でも悩みすぎて、時々はずす。

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私が子供の頃、
我が家にはサンタさんは来なかった。
超現実的な家だったので、そういう
ファンタスティックな夢を抱いた記憶はない。
私が大人になってからは、
母がくれるプレゼントはいつもお金と決まっていた。
有難い話だけれど、
気持ちはあまり嬉しくない。
やっぱり私が欲しいのは、ラッピングされた、
形のあるプレゼントなんだよ。

そんなせいか、私はいつまでもクリスマスプレゼントにこだわる。
大切な人には、プレゼントをあげたいと思う。
私には滅多にサンタは来なかったし、これからも来ないだろう。
それでも私は、サンタでいたい。

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度胸っていうやつ

娘がパリから帰国した。
練馬まで迎えに行って、バスに乗って一緒に帰ってきた。

娘はすごく元気で、食欲もモリモリ。ちょっと太ったみたいだった。
今日の寒い東京を「暑い!」と感じるほど、
ロンドン、特にパリは厳寒だったようだ。気温マイナス2度、とか。

パリは治安が悪く、友人達も電車内で女の子達数人に囲まれて
お金を取られそうになったとか。日本語で大声で威嚇したら逃げたとか。
「ひとりじゃ歩けないよ」
パリのディズニーランドでは娘だけ、「13歳」に見られたそうだ。

ロンドンから一人で自由行動をしたらしい。
地下鉄に乗って、駅の黒人のおばさんに何度も訊いて怒られながら、
乗り継ぎの度にいろんな人に訊いて、それでも間違えたりしながら
いろんなところへ行ったという。中古のレコード屋を訪ねたり、
外国人観光客と一緒に、ちゃっかりアビーロードで横断してる写真なんかも
撮っている。娘は、前に歩いている男性の身長の半分くらいしかないぞ。

「英語?バッチリよ!」と、堂々と言う。
知ってる単語を並べて、あとは笑顔でごまかせ、みたいなものだ。
「街の中で、日本語の歌をうたいながら歩いてみたよ。
ま、知ってる人もいないから、いいかなと思って」

とんでもない娘である。
「すげぇな。ボクには無理だな」と、弟が小声で呟く。

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娘が私に買って来たお土産。
可愛いマグカップと、なぜかカリメロ。
後ろのはフランスパン。

フランス人というのは本当に、
街を歩きながら腕に抱えたフランスパンを
食べているんだそうだ。
「みんな、フランスパンか林檎をかじって
歩いてるんだよ」

どこまで本当か知らないが、面白い話である。

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悪口

娘は今朝早く、家を出て行った。集合場所は学校。
そこからバスで成田へ向かう。

昨日、トランクを学校へ運び、改めていろいろな説明があったようだ。
話を聞けば皆お気楽で、前日の晩になって荷造りができないなどと、
mixiの日記で嘆いていたとか…。
「私なんて、いいほうだよ!」と娘は言う。
まあ、もうどうでもいいや。確かに私がちょっと神経質なんだ。

娘は今もまだ、飛行機の中だな。


しばらくは息子と二人の生活。
今日は水曜日だから、母がいつものようにヨチヨチと、
7時ちょうどに夕飯を食べにウチへやってくる。
ホンダが開発してるロボット「アシモ」の歩幅がもっと小さくなったら、
母みたいだ。膝が曲がっている。

私はアシモの歩き方、立ち姿を見ていると、ムズムズしてくる。
あんなに膝を曲げた格好で私の傍にいられたら、
きっと鬱陶しくて仕方ないと思うわ。

夕飯を終えた母は、テレビをつけて有線大賞を見る。
私なんかは聞いたことも見たこともないような演歌歌手ばかりが
登場して、続々と歌を披露する。
母はそれを見て、延々と文句を言っている。

「着物が安っぽい。売れない歌手はいい着物をつくってもらえないのよ。
冬なのに花火の柄なんて。くだらない歌だ。
どれもこれも同じような歌詞ばっかり。二番煎じね。
若作りして。いい歳して大振袖なんて。歌、上手くないわね。
趣味が悪いこと。ちっとも似合わない」等々…

そんなようなことを、ずっとひとりごちている。
「よくそんなに、人の悪口ばっかり言ってられるわね」と、
努めて優しく、母の肩に手をまわしてみる。いつもそう感じていた息子も
「ほんとうだよ」と同調する。
「いつも一人でテレビ見ながらそんなこと言ってるの?」と訊くと、
「一人じゃ言わない。こんなこと言ってるのが楽しいのよ…」と呟く。