美容室はキライだ
毎月行くくせに、いちばん嫌いなのが美容室という場所。
ああ、どうしてこんなところに行かなくちゃいけないんだろ。
どうして髪は伸びるんだろ。
どうして鬱陶しくなるんだろ。
もし私が男で、そんなに似合わなくもなかったら、
自分で丸坊主を続けてしまうよ。
自分でソリソリしてしまうよ。
だいたい自分の正面に大きな鏡があって、
そこに自分の姿が映って、自分の髪を中心に話が動いていって、
美容師とともに自分の髪について語ったりいじくられたりとかって、
なんて恥ずかしくてイヤラシイことなんだろう。
どこへ行っても美容室に、っていうか美容師に満足がいかず、
「だからお母さん、青山とか、もっといいところに行かなくちゃだめなんだよ」
などと娘に言われてきたけれど、
どうしてもこの程度の自分の、それもコンプレックスの塊である自分の髪に、
そこまでの熱意を傾ける気にはなれず、今日まで来た。
前回、それじゃせめて吉祥寺にでも、と意を決して訪ねたものの、
なんだかおかしなところへ行ってしまい、ひどく後悔。
適度に明るくなっていた髪を、真っ黒にされてしまいショックを受けた。
今まで何度もひどい思いもして、肩を落としたことも泣いたこともあったわ。
でも、自分の髪がこんなだからって、諦めてもきたのよ。
今日、初めて行った美容室。
田舎だけれど、アートディレクターっていう肩書を持つ人。
さすがに上手い。ちょっと能書きが多すぎるけど。
おそらく今までの中では一番か二番に技術力は高いと思う。
でもなあ、ちょっと商売熱心すぎる美容室でうんざり。
何が何でも、お得なヘアカラーの回数券を買わせようとうるさかった。
面倒臭くなって、支店ごとのノルマもあるのかなとか、
とにかく売上のために必死なんだろうなとか、
いろいろ考えて、結局購入する羽目に…。
ああ、気持ちよく断れなかった自分がイヤになる。
腕はいい。しかし押し売りだ。やたらにもったいつける。
おまけに恩着せがましい。
しかし腕はいい。
う~む。なかなか上手くいかない世の中である。








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