書籍・雑誌

「ターシャとコーギ」

昨日、「ターシャとコーギ」という本を買った。

絵本画家・作家のターシャ・テューダーが長年共に暮らしている
コーギーについての本だ。
コーギーのスケッチやイラストレーション、可愛い沢山の写真と文章。

可愛い可愛い可愛い。
やっぱりコーギーは可愛い。

「コーギほど魅力的な犬はほかにいないと思います。
コーギと出会えたことは、貴重な宝物を見つけたくらい幸運な偶然でした」
と、ターシャも書いている。

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子供を愛し、犬を愛し、
自然を愛し、生活を愛する。
写真に写ったコーギーたちの、
なんて幸せそうなこと。

こんなふうに生活の中にとけこみ、
穏やかに愛されて生きるコーギーの姿を見ると、
どうしても私は、8歳で死んでしまった
我が家のコーギー、コーチャンを
想わずにはいられない。

陽の当たらない北向きの狭い庭で、
ひとりぼっちでいたコーチャン。

コーチャンの哀しい最期を思い出すたび、
私は今でも泣いてしまうよ。

あさっては、コーチャンの4回目の命日。

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「乳と卵」を読んだ

文藝春秋を買った。
芥川賞を受賞した「乳と卵」を読みたかったので。

作品を読むのもいいが、選考委員である作家達の
芥川選評を読むのが私は結構好きである。

石原慎太郎は相変わらず、いくつもの作品にも文句を書いている。
だいたい毎年そんな感じだ。

今回は特に酷い。受賞作に対して、
「一人勝手な調子に乗ってのお喋りは私には不快でただ聞き苦しい」
とか「私はまったく認めなかった」とか書いている。

自分の価値観とは相容れぬもの、
自分の感性とは合わないものはすべて悪と切り捨てる。
まったくスゴイよなと思う。

最近、川上未映子のブログの過去の文章をちょこちょこ読んでいるので、
その文体に違和感をさほど覚えずに読むことができた。

独特の文体が、単に「一人勝手な調子に乗ってのお喋り」だけかどうかは
解るはずだと思うけれど、解らない人には解らないのかもしれない。
当然好き嫌いはあるだろうけれども。

自分の解らないものは切り捨てるという感性は、恐ろしい。

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生む人と評する人の違い

「乳と卵」で芥川賞を受賞した川上未映子という人を、
今朝初めてテレビで見た。

見た感じも喋っている感じも、なんとなく心にどこか引っかかる。
引っかかるというのは悪い意味ではなくて、
どこか気にかかってしまうということで。

さっき彼女の過去のブログを初めて少し読んでみたら、
ああ、やっぱりなるほどな、という文章がたくさん綴られていた。
子供時代の傷は相当なもので、
大人になった今でも、引きずっている荷物の重さは相当なもので、
綴られている世界はとてつもなく痛い。


ものを生み出す人と、自分では生まないけれど
眼だけはすごいものを持っている人と、
その違いってなんなんだろうと、時々想う。

自分はいっさい音楽をやらないのに、耳だけは肥えてる音楽評論家とか。
絵なんか全然描けないのに、美術評論家とか。
文章は上手くても作家にはなれない文学評論家とか。

私はあまり評するのは好きではなくて、そういうタイプでもなくて、
かといって生めるかといえば、生めないなあ。

じゃあ何なんだ?と訊かれたら(誰もそんなこと訊きゃあしないけど)、
見てる人、かなあ。
感じてる人?
凡人、ともいうわね。

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惰眠?

今日は休みだ、と決めいていた。
やらなければいけない仕事も少しだけだし、あえて前倒しでやらなければ、
今日はゆっくりしていても大丈夫と、穏やかな気持ちでいた。
母の世話もないし。

昨日は午前中、母を車椅子に乗せてクリニックへ行った。
血液検査と尿検査。その結果を聞きに、来週また母を連れて行かねばならない。
来週は母につきあう用事が、すでに3件入っている。
ふぅ…

なんだかこのところ急に秋めいてきて、
涼しくなると、なんだか眠い眠い…。とっても眠い。

今朝は「寝られる」と思っていたので、6時45分に息子を、
8時に娘を送り出した後(っていっても、とりあえず「行ってらっしゃい」と言うだけ)、
キッチンタイマーをセットして、1時間ちょっと寝てしまった。

惰眠をむさぼる…という言葉が頭に浮かんだが、
これは明らかに睡眠不足なだけで、身体に必要な睡眠をとっているんだよ。
だから惰眠とは呼ばないな。
…と、自分に言い訳をしてみる。

今日は読みかけの本を読んでしまえと思い、重松清の「流星ワゴン」を読み終える。
また泣かされてしまったな。これは若い子が読んでも絶対に面白くないはず。

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夕食後、濃い煎茶を飲んだ。
私が好きなのは深蒸し煎茶。
緑色が美しくて、まろっと苦い。

それでも眠気は吹っ飛ばない。

秋は眠いのだ。

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「誕生日大全」

2005年末に出た本を、今さら買ってみた。

私は普段から占いだとか、それほど強い関心があるわけではないので。
そしてそういうものに、あまり影響されたくないなとも思っていたので。

でも先日娘が、ある美容室に置いてあったこの本を読んでみたら、
あまりに当たっていたというものだから、何だかちょっと気になっていた。
息子もすごく欲しがっていたので、今日彼が大きな本屋へ行くというので
「買ってきてよ」とお金を渡した。
Amazonの中古でもいいかと思ってたら、ほとんど値崩れしてなくて、
それなら新品を買おうと思ったのだ。

フムフム。なかなか的確である。
もちろん全てがドンピシャリのはずもないのだが、おおかた当たっている。
私の性格が11月10日でもなく12日でもなく、やはり11日に一番近いというのも
不思議だなあ。
私の適職はアドバイザー、心理学者。いいねえ。
それから「ソウルメイト」と呼ばれる魂の伴侶に、息子の誕生日が出ている。
息子よ、おまえは私のソウルメイトか!

ちなみに娘も息子も、かなり当たっている。
私の姉なんてドンピシャリよ。
やはりパワフルな人は、パワフルな星の下に生まれてるんだな。
なあんて、つい思っちゃうほどだ。

じゅうぶん暇つぶしにはなる。
でもね、先入観で人を見てはいけないよ。
中にはまったく当てはまらない人もいる。それも当然だ。
同じ誕生日の人、皆が皆、同じ運命を辿るわけもなし。


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週刊少年チャンピオン 昭和50年

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娘が高円寺あたりの古本屋かなんかで買ってきた、週刊少年チャンピオン。
裏がこんな広告。すっごい時代を感じるな。
昭和50年って、結構つい最近?とか思うけれど、考えてみればそうでもないか。

その当時のチャンピオン、描いてる作家がすごくてびっくり。
全部超がつく有名人ばかりが連載している。
あの頃は少年漫画にもパワーがあったのかな。

ラジカセって、すごい存在だった。
テレビの前に置いて、歌とかを録音するんだよね。物音しないように必死になって。
そんなことしてると知らずに「おねえちゃ~ん」とか言いながら姉の部屋に入り、
ものすごい恐い顔で睨み付けられたりしたっけ。

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「小さき者へ」

重松清の作品は、仕事柄できるだけ読もうと思っている。
思っているのだが、読むとあまりに痛くて辛いので、実はそれほど多くを読んではいない。

今日、文庫本の「小さき者へ」を読み始めた。全6篇。
主人公は、神経質で不器用で臆病な5年生の男の子だったり、いじめが原因で荒みきって心を閉ざしている14歳の少年だったりする。老いた母親との関係や父親と息子の関係、夫婦の関係…、テーマが身近すぎて、読んでて痛いこと痛いこと。
用事があって出掛けた今日、ひとりでランチをしながら読んでいたら、涙がこぼれそうになって困った。

いつも思うのだがこの著者は、子供のいる母親、普通の主婦の台詞まわしが実に自然で上手い。
男を描くのは上手くても、女性の台詞になるととたんに下手になる作家も結構いるなかで、すごくリアリティがある。

表題作は特に胸を打つ。
教育評論家だとかの「○○を変えていったらいじめは必ずなくなります」「親力を鍛えていじめのない社会を」云々の言葉がどれほど陳腐に感じれらることか。

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「キス」

最近読んだ本では、「キス」。キャスリン・ハリソン著。岩本正恵訳。
日本では平成10年に出版されている。
作者自身の実体験によるノンフィクションだ。ノンフィクションと知らなければ、小説として上手いなと思って読んだだろう。事実と知れば、いっそうリアルに迫ってくる。
欲しくて欲しくて、でも得られなかった母の愛。健全な愛情をもって育つことのできなかった子供がどんなふうに成長していくのか、淡々として文章の中に、捩れるような痛みをもって描かれている。

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