21歳
今日は娘の誕生日。
21年前の今日、娘はベンツの救急車に乗って、
保育器ごと広尾の日赤に運ばれたんだったわね。
あの当時は今よりも、NICUとかに余裕があったのかしらって思う。
昨年は「ハタチの誕生日を家で過ごすなんて、死んでも厭だ」
とかいうようなことを言っていて、無理に出かけていたけれど、
今年はバイト。その後のことは知らない。
本人が家にいないので、ケーキを買ったり娘の好きな献立を整えたり、
ということもない。
まあそんなものなのかな。
私だって昔から、そんなふうにお祝いしてもらった記憶はまったくないし。
今朝、娘あてにプレゼントが届いた。
離れて暮らす、彼女の父親からだ。
プレゼントの中身は、ZIPPOのライターと、ご丁寧にオイルと石まで。
娘が去年から喫煙を始めたのは知っていた。
本人に確認したこともある。
バッグからタバコが飛び出ていたこともあったし、
たまたま娘の部屋に用事があって入ったときに、机の上に
タバコが置かれていたこともあったから。
「私は子供が欲しいから、タバコだけはずっと我慢してるんだよ、偉いよ!」
と以前は自画自賛していたけれど、去年あたりから、
「私みたいなのは、子供は産まないほうがいいのかもしれない」と言い出していた。
自分のように感情の波が大きすぎると、
子育ても大変なのではないだろうかと言うのだ。
その時点で怪しいなとは気づいたよ。
私の友人にもタバコを吸う人は多くいて、女性でもたくさんいて、
それでも最近はだいぶ、やめた人のほうが多いかな。
傍で吸われても全然大丈夫だけれど、個人的には私はタバコが嫌いだ。
もちろん娘にだって息子にだって、吸ってほしくない。
これだけ身体に害があって、依存性が強いことがはっきりしているのに、
子供がタバコを吸うことを喜ぶ親がどこにいるだろうと思う。
娘は父親からのプレゼントを手にとって、
大きなオイルに「どれだけ吸えってんねん?」と笑いつつ、
「ちょっと嬉しいかも」と、今までのどのプレゼントよりも喜んでいる様子だった。
音楽をやっている娘の周りには、
ヘビースモーカーとヘビードランカーが多いようだ。
娘には娘の世界があって、仲間がいるのだから、
それを私がどうこうしようという気はさらさらないし、
どうこう言ったところで自分を変える娘ではない。
それでも、私への罪悪感はあるようだけれど…。
天気は悪いしね。
朝からとっても、微妙な気分の一日だった。
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